女性アスリートの心理的課題を整理しアスリートとその関係者をトータルケアする
実践的なサポートプログラムを開発?提供します。
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平成30年度スポーツ庁委託事業
女性アスリート
育成?支援プロジェクトの
背景と目的我が国の女性アスリートが世界の舞台でめざましい活躍をする一方、「利用可能エネルギー不足」「視床下部性無月経」「骨粗鬆症」からなる、いわゆる「女性アスリートの三主徴」と呼ばれる健康上の問題への対応が大きな課題となっています。また、女性アスリートの発掘?育成?強化事業が推進される過程において、心理面のサポートがタレントおよびアスリートにリーチできていないという点も、新たな課題として挙げられています。
これら女性アスリートの課題に関するスポーツ医学やスポーツ生理学の側面からの支援は行われているものの、ハイパフォーマンスレベルで活動する育成タレントや強化アスリート、またはそれをサポートしているアントラージュに対する心理側面からのサポートプログラムはあまり展開されていない現状があります。
第2期スポーツ基本計画(平成29年3月24日文部科学省)では、「国は、女性特有の課題に着目した調査研究や医?科学サポート等の支援プログラム、戦略的な強化プログラムやエリートコーチの育成プログラム等を実施し、得られた知見を中央競技団体等に展開することにより、女性トップアスリートの競技力向上を支援する」と女性アスリートに対する支援の充実を図ることが明記されています。これらの現実を踏まえスポーツ庁は、2020年東京オリンピック?パラリンピック競技大会等における女性アスリートの活躍に向けた支援や、ジュニア層を含む女性アスリートが健康でハイレベルなパフォーマンを発揮?継続できる環境を整備するため、女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究を委託し、その成果を女性アスリートや指導者等の強化現場に還元する事業を展開しています。
大阪体育大学では、平成30年度スポーツ庁委託事業を受託し「女性アスリートの育成?支援プロジェクト-女性アスリートに対する心理サポート実践プログラムの開発-」を開始。女性アスリートを取り巻く様々な心理的な課題を調査?分析し、それを解決するための心理サポート実践プログラムの開発を進めることで、女性アスリート本人やアントラージュに対するトータルケアを実践していきます。