• TOP
  • お知らせ
  • 学内トピックス
  • 日本選手権(25m)水泳競技大会 50m?100m平泳ぎで吉本(スポーツ科学2年)が入賞 「引退の日まで自分の限界を決めない」

NEWSお知らせ

学内トピックス

2025.10.24

日本選手権(25m)水泳競技大会 50m?100m平泳ぎで吉本(スポーツ科学2年)が入賞 「引退の日まで自分の限界を決めない」

 第67回日本選手権(25m)水泳競技大会が10月18、19日、東京アクアティクスセンターで行われ、水上競技部女子の吉本早希選手(スポーツ科学部2年、和歌山?笠田高校)が100m平泳ぎで1分7秒88をマークし6位、50m平泳ぎも31秒62で8位とそれぞれ入賞しました。大体大水上競技部女子としては久しぶりの日本選手権入賞となります。吉本さんは「100mは決勝に残れると思っていなかったので素直にうれしい、50mはもう少し上位を狙いたかったので悔しさが少しある」と振り返っています。

吉本早希(大阪体育大学スポーツ科学部2年)
【大阪体育大学】

吉本早希(スポーツ科学部2年)

◆後半粘って100m平で6位


 100mは予選で1分7秒36の自己ベストを記録し4位。決勝も前半から飛ばし、後半も粘って6位と健闘しました。これまで吉本さんの泳ぎは最初から飛ばすが後半はタイムを落とすことが多かったのですが、従来は50mスプリントを何本も重ねていた練習で、75mを増やしたことが後半の粘りにつながったといいます。
 一方、50mは東京に乗り込む4日前のレース形式の練習で、自己ベストを上回る30秒99をマーク。「東京で30秒台」と意気込んでいただけに、少し悔しさが募りました。

◆中2で3冠後は不振「このまま終わるのは悔しい」と大体大へ


 吉本さんは5歳から、姉とともに地元の和歌山県橋本市のスイミングスクールに通い、小学3年から試合に出ました。中学2年の時、200m平泳ぎで自己ベストの2分33秒46をマーク。有力選手が集うTSC招待大会で50m、100m、200m平泳ぎの3冠を達成しました。
 しかし、以後、タイムは落ちる一方で伸び悩みました。水泳を続けるかどうか悩んでいた高校3年の時、インターハイ出場を逃したことで、逆に「このまま水泳を終わるのは悔しい。大学でもう一回続ける」と、実家から通えて、家族に支えられながら水泳ができる大体大に入学しました。

◆充実した環境で伸び伸びと練習


 大体大の水上競技部は第6体育館1階の25m×10コースの公認屋内プールで練習しています。吉本さんは部での練習について、「コースをいっぱい使えるなど良い練習環境が整っていて、みんなが伸び伸びと自分のしたい練習ができる」と話します。浜上洋平女子監督(教育学部准教授)は「そんなに選手に口出しはしないけれど、こちらから聞いたら一緒に考えてくれて、いつもみんなを見守る存在」です。

吉本早希 【大阪体育大学】

吉本早希

◆バイオメカニクスの授業で水の抵抗を学ぶ


 スポーツ科学部では2年生の後期から6コースのどれかに所属します。吉本さんは健康増進を目的とした運動プログラムの立案?指導をする公的資格「健康運動指導士」を取得できる健康科学コースを選びました。また、「バイオメカニクス」の授業で水の抵抗を減らす姿勢や水のかき方を映像で学んでとても参考になったといい、日々のスポーツ科学の授業も競技に活かしています。

◆引退の日まで自分の限界を決めずに上を目指す


 水泳の魅力とは? 吉本さんは「苦しい練習を仲間と乗り越え、試合で自己ベストを出した時の達成感」と語ります。水泳は個人競技だが、チームメートの存在がとても大きく、試合で緊張していてもプールサイドで仲間が叫ぶ声で緊張が解けて「よし、頑張ろう」と思えるのだといいます。
 将来の進路は、まだ決めていません。「今は水泳に全力。1日1日を大切にして、引退の日まで自分の限界を決めることなく、最後まで上を目指したい」
 大学で競技を続けるかどうか迷っている高校生アスリートに、「大学ではいろいろな困難にぶつかるだろうが、それを乗り越え最後までやり抜くことが、水泳を引退した後の自分の人生に役立つと信じている」とエールを送りました。

▲