野球日本代表?侍ジャパンは7月22日、第4回BFA女子野球アジアカップ(10~11月、中国?杭州)に出場する女子日本代表選手20名を発表しました。

柏崎咲和
メンバーは候補選手35名から、6月の強化合宿(広島県三次市)を経て20名に絞られました。
監督は昨年のWBSC女子野球ワールドカップで7連覇を達成した中島梨紗氏が務め、コーチは大阪体育大学監督の横井光治氏ら3人。アジアカップでは4連覇を目指します。
メンバーは、若手の強化も視野に全員が大学チームの選手となりました。計11大学から選抜され、最多は5月の全日本インカレ高知大会で準優勝した大阪体育大学の5名で、同優勝の仙台大学が3名で続きました。
大阪体育大学は、全日本インカレの6試合中5試合に登板し23イニングで3失点と好投したエースの柏崎咲和投手(体育学部4年、福井工業大学附属福井)をはじめ、主将の山本一花捕手(体育4年、大阪?履正社)らが名を連ね、候補選手6名のうち5名が最終選考を通過しました。
昨年のワールドカップでは、大体大から白石美優選手(現阪神タイガースWomen)が出場してMVPと首位打者を獲得したほか、横井監督は侍ジャパンコーチを務めました。

山本一花
大体大からの選出選手は次の通り。
柏崎咲和投手(体育学部4年、福井工業大学附属福井)
山本一花捕手(体育学部4年、大阪?履正社)
木村睦実一塁手(体育学部4年、京都両洋)
畑中ゆりあ二塁手(体育学部4年?埼玉?花咲徳栄)
荒川莉子遊撃手(体育学部3年?鹿児島?神村学園高等部)
※ポジションは大学での守備位置
柏﨑咲和(かしざき?さわ) 状況次第でギアを切り替えるクレバーさ、回転のいい速球が持ち味

柏﨑
エースの柏﨑は「率直にうれしい。大学生のチームだが、日本を代表して先輩が引き継いできた連覇をつなげたい」と意気込んでいます。
3歳の時、兄の影響で野球を始め、福井工業大学附属福井高校では1年生の夏に新人大会で全国優勝しました。高校卒業後も野球を続けるかどうか迷いましたが、大体大の自主性を重視する練習を見学して、入部を決めました。
どんな場面でも冷静に強気の投球ができる点と、試合の展開次第でギアの上げ下げができるクレバーさが持ち味。球種はカーブ、スラーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと多彩。バッターが思っているよりも速さを体感するよう、回転数を意識して速球を投げ込みます。
大学2年の時、前回のアジアカップの代表候補に選ばれましたが、最終選考で落選しました。半年間、休学してオーストラリアのクラブチームに所属し、投球を磨きました。
そのアジアカップには、1年先輩の白石が出場。白石はワールドカップ7連覇、MVP、首位打者と上り詰め、阪神タイガースWomenに進みました。
柏﨑は「JAPANのユニホームを着ることができなかった悔しさを忘れず、いつか追いついてJAPANのユニホームを着るという思いでやってきた。少しは白石さんに近づけたのかなと思う」と話しています。
山本一花(やまもと?いちか) スローイングとブロッキング魅力の頼れる捕手

山本
主将の山本は「体大から5人も選ばれたことは誇らしい。同時に重圧もあり、自覚を持って日々の練習に取り組みたい」と話します。
小学1年から野球を始め、履正社高校3年の時、春の全国選抜大会で準優勝。保健体育科の教員志望で、教員免許が取れて野球もできる大学として、大体大に進みました。1年生の秋から正捕手で、「試合経験が豊富なチームの要」として、主将に指名されました。
自らを、捕手としては「スローイングの安定性とブロッキングの高い率が持ち味」、4番打者としては「長打も打てるが、チャンスでは集中力を上げて単打でつなぐこと」と自己評価します。
「幼いころからの夢がかなってうれしい。支えてくれた人に恩返ししたい」と選出を喜び、8月の全日本インカレ和歌山大会に向けて「5人も選出されたことで、優勝目指してさらに練習に打ち込むいいスイッチが入った」と意気込んでいます。
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