大阪体育大学の各クラブが今季、これまでに繰り広げた熱戦を振り返ります。
体操競技部男子は5月の第75回西日本学生選手権大会で創部初の団体総合2連覇を達成。個人総合では、築山翔馬(体育4年、相生学院)が創部初となる2連覇を成し遂げた。
4月の第67回関西学生選手権大会では連覇を18に伸ばすなど他校を引き離しているが、西日本学生は近年、鹿屋体育大学の連覇が続き、昨年、本学はようやく30年ぶりに優勝した。チームは「昨年、大きな一歩を刻んだが、たまたまの一回で終わるのか新しい時代を築くのか」の意識を強く持って試合に臨んだ。
築山は昨秋からかかえる脚の不安のため、5月のNHK杯の後は十分な練習ができなかったが、鉄棒で1位、平行棒で2位、跳馬で3位となり、個人総合2連覇。最上級生になってより責任感が増した。藤原敏行監督は「チームメンバーからの信頼も厚く、いい先輩になった」と話す。

山﨑海音(スポーツ科学1年、鹿児島?出水商業)
1年生の山﨑海音(スポーツ科学、鹿児島?出水商業)は2位となり、築山とともに2年連続の本学勢ワンツーフィニッシュを果たした。筋力があり身体能力が極めて高く、得意のつり輪と跳馬で2位。「オリンピックを目指して体大に進んだ」と話す大型新人で、藤原監督は「全種目ができるオールラウンダーでありながら、日本全体の弱点とされるつり輪に強く、今後、日本代表をめざす中で武器になる」と期待する。
1年生では、福島琉斗(スポーツ科学、大阪体育大学浪商)も関西学生個人総合で5位、奥田拓哉(同、愛媛?新田)は西日本のつり輪で4位に。また、入学後に大きく伸びた平井友渉(体育4年、岡山?関西)が西日本の個人総合で5位、大会前日に急きょ団体メンバーに加わった鈴木琉偉(体育3年、福井?鯖江)が同6位とそれぞれが地力を発揮した。

築山翔馬(体育4年、相生学院)
唐澤一志主将(体育4年、群馬?高崎工業)は8月の全日本インカレに向け、団体総合3位を目標に掲げている。大体大の新しい歴史をつくる高い順位だ。しかし、藤原監督は「3~8位は混戦。3番、2番含めて不可能なことではない」。大一番に向け、厳しい練習が続く。
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