第102回関西学生サッカーリーグは11月16日(土)、最終節を迎え、サッカー部男子は大阪経済大学を4-2で降し、3連勝でフィニッシュ。12勝8敗2分け、勝ち点38で4位となった。2019年度以来5年?4大会ぶり(コロナ禍で中止の2020年度を含む)となる全日本インカレの出場権を獲得。11年ぶりの全国優勝を狙います。
大阪体育大学はセレッソ大阪内定の古山兼悟(体育学部4年、立正大淞南高校出身)、コンサドーレ札幌内定の木戸柊摩(同、札幌U-18)を擁しますが、リーグ戦前期は苦しい展開が続きました。第1節こそ同志社大学を1-0で降して白星発進したものの、第2節で大阪経済大学に0-4で敗れるなど、前期は6勝4敗1分け、勝ち点19で5位。松尾元太監督は「実力ある選手が多い中でスムーズに勝ち切れない。闘争心、勝負所で力を発揮するのに至っていなかった」と振り返ります。
その反省から、リーグ戦が中断していた夏場は、3日間、大学で走り込み合宿を実施しました。宿泊施設のセミナーハウスに泊まり込んで午前6時半からの朝練習、昼の練習、夜の練習を繰り返して選手が自分と向き合う機会を作り、前期の課題の改善を図りました。
しかし、後期も第1節で大阪学院大学に1-3で敗れるなど一進一退の試合が続きます。主将の峰田祐哉(体育学部4年、東海大学付属相模高校出身)が教育実習で約1カ月間不在となったのも響きました。戦術的には、相手の良さを消す守備陣形で臨んだ結果、慎重になりすぎて自分たちの力を発揮し切れず勝ち切れない試合もあったといいます。
流れが変わったのは、残り3試合となった第9節の京都産業大学戦から。松尾監督は「ある意味真っ向勝負で臨んだ」という。攻撃では相手のDFラインに圧力をかけ続け、守備も高い位置からボールを奪いに行くために、DFライン、中盤、前線の各選手がハードワークをすることを徹底。京産大戦は3-2、続く関西大学戦は古山のハットトリックなどで4-1と快勝しました。
そして、最終節の大阪経済大学戦。前期は0-4と苦杯を喫した相手ですが、前半24分、佐野竜眞(体育学部3年、瀬戸内高校出身)が先制ゴール。1-1から42分に1年生の池戸柊宇(スポーツ科学部、京都橘高校出身)のヘディングシュートで勝ち越し。後半も古山、佐藤陽成(体育学部3年、札幌U-18)がゴールし4-2で快勝しました。松尾監督は「関西学生リーグの集大成であり、大切な最終試合。全国大会にも臨めるような強いメンタリティーを持ち、チーム全員がモチベーション高く戦えた」と評価します。
大阪体育大学は2013年の全日本インカレで頂点に立ちましたが、近年は2020年に関西学生リーグで3連覇を達成しながらコロナ禍で全日本インカレが中止になると、2021年はリーグ戦6位、2022年は5位、2023年も5位で全国の舞台を逃しました。
大経大戦の試合終了後、控え室でのミーティング。松尾監督は選手に「このゲームは今年一番のゲームだった。それを繰り返していくことが一番大事だ。自分たちのベストパフォーマンスを毎試合出せたら、必然的に結果もついてくる」と話しました。
チームは毎年、目標として日本一を掲げていますが、ようやくインカレの舞台でその目標をめざして戦う資格を得ました。
インカレは今年度から開催方式が変わり、12月7日に全国各地で予選ラウンドが行われて勝者とシード枠のチームが決勝ラウンドに進みます。大阪体育大学など関西地区の第3?6代表は予選ラウンドからの出場となります。
ゲームキャプテンを務める木戸は「自分たちは1年の夏の総理大臣杯(全日本大学トーナメント)に出ただけで、全国は経験がない。初めてのインカレはワクワクするし、楽しい気持ちでいっぱい。3連勝で流れに乗り、全員で戦って優勝できると思っているが、まず1戦目を勝たないといけない」と意気込んでいます。
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