日本ボッチャ協会は5日、大阪体育大学アダプテッド?スポーツ部?内田峻介選手(21)=教育学部4年=がパリ?パラリンピックへの出場権を獲得し、BC4クラスの日本代表推薦選手に内定したと発表しました。昨年12月31日付のWorld Boccia世界ランキングに基づき、7位の内田選手に出場枠が割り当てられました。
BC4は重度四肢機能障がい(非脳原性疾患)のクラスです。内田選手は昨年12月、アジア?オセアニア選手権(香港)でのクラス分け審査で「出場資格なし」(NE)と判定されました。NEと2回、判定されると、その判定が確定するため、3月の代表選考会(ポルトガル)への派遣も見送られましたが、4月30日開幕のワールドカップ(カナダ?モントリオール)に派遣されて「出場資格あり」と判定され、閉ざされかけた国際大会への扉が開かれました。
内田選手は2021年、大阪体育大学教育学部に入学。東京パラリンピックは日本代表の座を逃しましたが、開会式で聖火に点火する大役を務めました。2022年、世界選手権に初出場し、日本選手として世界選手権史上初となる金メダルを個人で獲得し、ペアもベスト4。2023年10月のワールドカップは個人で銀メダル、ペアで銅メダル。大学では、アダプテッド?スポーツ部で、東京パラリンピック日本代表コーチを務めた曽根裕二監督(准教授)の指導を受けています。
内田選手は、12月に「出場資格なし」と判定された後は「これからどうなるのか、自分の未来が真っ白になった感じで本当に苦しかった」と振り返っています。曽根監督やクラブの仲間ら周囲に励まされて今年1月の日本選手権に臨み、3連覇を達成すると、「周りの人に支えられて、今、自分でできることを最大限にすることをテーマに取り組んだ結果です」と号泣しました。
<内田選手の経歴>
2002年08月20日生まれ。山口県宇部市出身。山口県立山口南総合支援学校中学部2年からボッチャに本格的に取り組み、中学3年だった2017年、国を挙げた有望選手の発掘事業「ジャパン?ライジング?スター?プロジェクト」1期生に。山口南総合支援学校高等部1年の2018年、日本選手権で準優勝しました。2021年4月、大阪体育大学教育学部に入学。2022年1月の日本選手権BC4クラスで初優勝。12月、世界選手権で個人金メダル、ペアはベスト4。2023年はワールドカップの個人で銀メダル、ペアで銅メダル。2024年1月の日本選手権で3連覇。
<プレスリリース>
<日本ボッチャ協会リリース>
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