大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科は1月24日(水)、2023年度第33回博士論文発表会をD203教室で開催し、博士後期課程3年の2人が発表しました。
指導教員や大学院生、教職員ら約40人が見守る中、横田文子さん(指導教員?前島悦子教授)が「変形性膝関節症に身体的フレイルを合併した高齢女性の健康関連Quality of Life」の演題で発表しました。
横田さんは、変形性膝関節症(KOA)に罹患した高齢女性と罹患していない高齢女性を対象に、身体的、精神的、社会的側面の健康関連Quality of Life(QoL、生活の質)を調査し、KOAに罹患した高齢女性は身体的側面では罹患していない方に比べQoLは低下していたが、精神的、社会的側面には差がないことを示しました。また、KOAに身体的フレイルを合併した高齢者についても調査しました。フレイルとは健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。KOAに身体的フレイルを合併した高齢者は、合併していない高齢者より身体的、精神的、社会的側面の健康関連QoL全てが低下することを示しました。最後に「身体的フレイルを合併したKOA高齢者に対して身体症状の軽減や運動機能の向上を目的とした運動介入を行うことは健康関連QoLの維持向上と介護予防に繋がる可能性がある」と述べました。
続いて、丸谷賢弘さん(指導教員?前島教授)が「ウェアラブルセンサーによる外的?内的運動強度のモニタリング特徴量エンジニアリングと年代別テニスプレーヤーへの応用-」の演題で発表しました。
丸谷さんは大学生、中高齢者のテニスプレーヤーを対象に、公式戦のプレー中、ウェア型ウェアラブルセンサーを用いて外的運動強度(走行距離など)と内的運動強度(心拍数など)を調査した結果、加齢に伴い外的運動強度は低下しているものの、内的運動強度は上昇する傾向であること、内的?外的強度の双方で、試合開始直後から10分間は、年齢に関わらず低強度でプレーしていることを示しました。
それぞれの発表のあとに、活発な質疑応答がありました。
博士論文発表会は27日(土)にもあり、小笠原佑衣さん(指導教員?土屋裕睦教授)が「条件統制下における運動負荷が起床時コルチゾール反応に及ぼす影響」の演題で発表しました。
また、第37回修士論文発表会は27日(土)、以下の通り開催されました。
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