女子選手の競技というイメージが根強い「なぎなた競技」。この春、強豪の大阪体育大学なぎなた部に男子部員が入部しました。なぎなた部の唯一の男子部員?枡本新さん(体育1年)に、なぎなた競技を始めたきっかけ、大阪体育大学に進学した理由、なぎなた競技の魅力、今後の目標などを聞きました。
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——なぎなた競技を始めたきっかけは。
母親がなぎなたの指導者で、そのきっかけで始めました。最初は興味本位というか、楽しいかなという程度でしたが、続けていくと奥の深さがあって、少しずつ面白くなってきて、今も続けているという感じです。
——大阪体育大学に進学した理由は。
大体大に来たら、体育のことを学びながら、しっかり武道を身につけていけるのだろうなというのを感じていたので、大体大が良いと思いました。なぎなたを好きだからというのもあるのですが、高校と違って本当になぎなた一本という感じです。ある意味で覚悟を決めてなぎなたができる環境にあります。
——進路に迷ったりはしなかったですか。
将来の夢とかがあまり分からなくて、焦っていた時期もあったのですが、今までやってきたこと、やりたいことを見直してみると、やっぱりこの大学に入りたいのだなというのが見えてきました。大体大だからこれにならないといけないということもないので、そういうのは大学に入ってから考えることにして、なぎなたをやりたいという気持ちを大事にして大学を選びました。挑戦の一歩として、すごく良かったのではないかと思っています。
——過去に初心者が入部したことも一度あったというが、経験者としては初めての男子部員。他大学では男子部員が熱心なところもあるというが、なぎなた部唯一の男子部員として思うところは。
なぎなたという競技を知らないとか、知っていても女子のスポーツなのではという人が多いので、まずは大体大の中で男子のなぎなた競技を広めていきたいと思っています。男子のなぎなた人口が増えてほしいという気持ちがあるので、男子のいない部活動の中で、いいチャンスをもらえるのかなと思っています。
——部活動のやりにくさはないですか。
同級生の仲間に上手な人たちが多いので、教えてもらったりしています。男子だけにこだわらずに、なぎなた全体として見て、いい試合ができるようになればいいのではと思っています。パワーでどうにかできるスポーツではないので、そういうところは男女同じ。100%同じ土俵にはならないですが、それでも他のスポーツよりは近い土俵で戦えるスポーツなのかなと思います。
——なぎなた競技の魅力は。
速いだけじゃなくて、美しさというところを競うスポーツ。その美しさを武道として身につけられるのがなぎなたの魅力です。
——なぎなた競技に取り組む男子選手が増えるといいですね。
男子ではもともとやっていない人が多いスポーツなので、大学から始めても試合でいい結果を残せたり、戦えたりします。一見地味に見えるスポーツなのですが、一度やってみて続けてみると、面白さに気づけるスポーツなので、体験するだけでなくて続ける人が増えれば、すごく嬉しいなと思います。
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