12月にスペインで開催された第25回ハンドボール女子世界選手権大会で、日本は4勝2敗、最終順位11位と健闘しました。代表監督としての実戦デビューとなった楠本繁生体育学部教授に大会を振り返ってもらいました。
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――大会を終えての感想は。
世界の壁は厚かった。結果として4勝2敗だが、全敗しても不思議ではなかったし、けがなどのハプニングもあったなかで選手たちはよく頑張った。東京オリンピック組は3人だけで、メンバーを若い選手に大幅に入れ替えたことがパリオリンピックに向けての育成にもなった。
――就任から短期間での大会挑戦となったが。
大阪体育大学の卒業生も多く、2018年にU-24日本代表監督として優勝した世界学生選手権当時のメンバーも多く、選手のプレースタイルや性格は把握できていたので、「この選手はこんな場面で起用しよう」などとイメージはできていた。大会前は、国内で練習3回、ハンガリーでテストマッチ5試合しかできなかったが、選手はよくまとまった。
――活躍した選手は。
ハンドボールは得点に注目が集まりがちだが、佐原奈生子(北國銀行?本学卒)、永田美香(北國銀行)がディフェンス面で奮闘した。オフェンスでは現地でも相澤菜月(北國銀行?本学卒)の評価が高かった。東京オリンピック組の大山真奈(ハンガリープロリーグ?本学卒)、近藤万春(イズミメイプルレッズ?本学卒)もオリンピックでの経験値を、コート外での振る舞いを含めてチームに与えた。
――代表監督としての目標は。
パリオリンピックで、アジアに1枠しかない出場枠を獲得すること。世界トップレベルの韓国や、日本より体格に優る中国やカザフスタンに勝たないといけない。監督に就任したからには求められているのはこの一点だと思っている。
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