大阪体育大学は3月10日、尼崎市教育委員会と連携協定を締結しました。
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大阪体育大学は、開学(1965年)以来培ってきた教育?研究の英知を地域社会に積極的に還元していく取り組みを続けています。現在、スポーツ庁委託事業である「大学のスポーツ資源を活用した地域活性化拠点形成事業」(2020年度)と「運動部活動改革プラン」(2019、20年度)」を受託し、地域のスポーツ活動と中等教育における運動部活動の充実への貢献に努めています。特に、体罰などによる指導とは無縁なグッドコーチに求められる資質能力(思考?態度?行動?知識?技能)を備えた指導者?教育者の育成と、その裏付けとなる本学の研究力?教育力を活用した地域社会への貢献は本学の使命のひとつです。
尼崎市教育委員会では、市立尼崎高等学校が令和元年の体罰事案を受けて、体育科のカリキュラム見直しなどの学校改革に取り組んでおり、同校を積極的に支援するため、本学と連携協定を結ぶことになりました。
今後、市立尼崎高校への本学教員の派遣などが検討?協議されます。
締結式は大阪体育大学大会議室で行われ、岩上安孝学長と松本眞教育長が協定書を交換しました。
あいさつで、岩上学長は「部活動は、子どもが日常の中で継続して自分をレベルアップする大切な場。協定の締結を機に大学と教育委員会がよりよい環境を子どもに提供できるよう協力していきたい」、松本教育長は「本市では体罰事案をきっかけにスポーツを愛する子どもにどのような支援ができるかの観点に立ち教育や部活動を見直している。大学の支援で最先端の知見を得て、結果をフィードバックし研究、教育、現場の実践を往還できるような協定にしていきたい」とそれぞれ述べました。
また、締結式に続いて双方の関係者による意見交換会があり、市立尼崎高校の新カリキュラムの内容などについて活発な議論がありました。尼崎市教育委員会顧問として市立尼崎高校の改革を助言する柳本晶一?アスリートネットワーク理事長は「学校を改革していくためには教員が意識を変えなければいけない。協定締結によって、教員は変わるためのチャンスや課題をいただいたと思う」と話しました。
連携協定の概要は以下の通りです。
1【協定名称】
「大阪体育大学と尼崎市教育委員会との連携に関する協定書」
2【締結期間】
令和3年3月10日から令和4年3月31日まで(以降、1年毎に更新)
3【主な連携内容】
?学校教育における教育活動の充実に関すること
?教職員の資質?能力の向上に関すること
?スポーツ分野における人材育成に関すること
?スポーツ競技力の向上に関すること
?障がい者スポーツの振興に関すること
?学校教育とスポーツにおける研究活動の充実に関すること
4【今後の予定】
連携推進会議を設置し、尼崎高校(体育科)教科における大学教員の派遣や生徒の課題研究に対する指導助言、大学教員による高校教員への研修、学生と生徒との交流活動によるスポーツ競技力の向上などの取組について、協議?検討を進めます。
※撮影時のみマスクを外しました
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