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2020.12.22

「スポーツビジネスの可能性はコロナ禍でも無限大」~第13回大学院スポーツ科学セミナー

 大学院のスポーツ科学セミナー第13回は、MGスポーツ株式会社代表取締役社長CEOの長谷川昌男先生を迎え、「スポーツビジネスに於ける大学スポーツのメディア化」のテーマで講義していただきました。

<記事は下に続きます>

 長谷川先生は1988年、毎日放送(MBS)に入社し、人気情報番組「せやねん!」のプロデューサーやスポーツ局長などを歴任。2019年12月、日本の放送局で初めてのスポーツビジネス会社「MGスポーツ」株式会社の代表取締役社長CEOに就任しました。

 MGスポーツは、MBSグループの経営資源を活用してスポーツビジネスを還流させることを目的とし、在阪スポーツ団体との連携強化やスポーツコンテンツの有効活用を通じた「スポーツ分野のマネタイズ(収益)化」、スポーツ分野の新たな投資先、協業先を模索する「ニューサービスとの連携」、まだ未開拓のスポーツコンテンツと連携して価値を高め各放送局に配給する「スポーツコンテンツの進化」を掲げています。

 講義では、実例として「ソフトテニスをメジャーにしたいんや!」と題して日本ソフトテニス連盟と協業し、応援番組を同社のポータルサイトで配信し、タレントらを各地の大会に派遣して盛り上げる▽阪神タイガースやスポーツテクノロジー会社とタイアップし、日本のプロ野球で初めてギフティング(投げ銭)システムを導入したトークイベントをほぼ中継全試合のセカンドスクリーンとしてライブ配信▽無人リモートカメラを利用し大幅に中継コストを低減することで日本ソフトテニス界初の賞金大会を創設――などが紹介されました。

 政府は、スポーツ産業の市場規模を2015年の5?5億円から25年に15兆円に拡大する目標を日本再興戦略で策定しましたが、コロナ禍でスポーツは甚大な影響を受けています。

 それでも、長谷川先生はコロナ禍でスポーツイベントが次々中止?縮小されている現状にあっても、スポーツビジネスに関わるニーズは高く、「スポーツビジネスの可能性は無限大」と強調しました。

 そのうえで、クラブ活動の統括組織として日本の大学で初めて創設した大阪体育大学スポーツ局について、「学生が中心になって取材、配信を担うメディア本部の創設にチャレンジしては」などと提言をいただきました。

 スポーツ科学セミナーは年内はこれで終了です。次回は来年1月18日、超人スポーツ協会ディレクター、安藤良一先生による「超人スポーツ」です。興味のある方は、大学院事務室までお問い合わせください。

 

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