2013年、白山高校へ赴任することが決まった日にグラウンドを見にいくと、内野の全面に膝くらいまで雑草が生い茂って、野球部に限らず他のクラブもやっておらず…..。それから4月の最初にグラウンドに行くと3、4人の野球部員がいました。そこが下剋上へのスタート地点。その後の3年間は頑張っても何も変えられず、4年目にようやく15人ほどの新入生が入部。入学式の翌日から練習試合や公式戦を繰り返し、彼らが3年生になった2018年の夏に、甲子園出場を果たしました。大阪体育大学の先輩やその知り合いの方々に電話を掛けまくり、年に150、160もの練習試合の相手をしてもらい、ボールをいただいたりと卒業生のつながりに感謝しています。大体大のつながりがなければ甲子園の出場、そして『下剋上球児』というドラマ化の実現はなかったと思います。2023年4月からは三重県の山あいの大台町にある全寮制の昴学園高校に赴任し、保健体育科教員、野球部の監督として新たな環境でチャレンジをはじめました。ここではまず1回戦の突破からスタート。甲子園に一歩ずつ近づいていくつもりです。
(2024年2月 取材)
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