大阪体育大学には教員志望で入学しましたが、大学2年生で就職活動をはじめた際、体を動かす楽しさを教える仕事よりも、自分の体を使って人の役に立つ仕事がしたいと考えて消防をめざすようになりました。父が消防官なので仕事のイメージが湧きやすかったこともありますが、火災などの現場に消防車で出動し、自分の体を使って困った人を助ける姿が自分のなりたい姿と重なりました。消防の仕事をはじめてちょうど10年、消防車に乗って火災現場に行っていた時期もありましたが、今は予防担当(防火管理)として火事が起こる前に人命を救うことができる唯一の仕事をしています。建物の検査に行った際は、もし火災が起こった場合、働いている人たちが安全に避難できるかどうか、誘導灯や消火器などの消防設備を確認し、避難経路に問題がないかなど、消防法に基づいてチェックします。消防は消火活動の印象が強いと思いますが、火災予防にも目を向けてほしいと思っています。市民の方々から消防法に関する相談がたくさん寄せられるので皆さんに予防の意識を高めてもらえるように今も勉強を続けています。
(2024年12月 取材)
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